Change GWS Primary Domain
やりたいこと
- GWSのドメインを新ドメインに変更する。
- 旧: first-domain.com
- 新: second-domain.com
- ドメイン変更にあたり、GWSのアカウント名も変更する
- 古いドメインはセカンダリドメインとしてメール送受信が行えるようにする
実施方法
基本的にGWS Admin Helpのガイド Change your primary domain for Google Workspaceに従って実施する。
- Step 1: Prepare for the switch
- Step 2: Add your new domain and set up email
- Step 3: Switch to new primary domain
- Step 4: Switch users and groups to your new domain
- Step 5: Use or remove the old primary domain
- Step 6: Update your Google Workspace settings
- (Optional) Share instructions with your users
以下は実施した際のメモ。
Step 1: Prepare for the switch
- 新ドメインのDomainホスト(今回の場合 お名前ドットコム )の管理画面にログインする
- second-domain.com
Step 2: Add your new domain and set up email
GWSでプライマリドメインに移行できるのはセカンダリドメインである(ドメインエイリアスの場合は移行できない)。よって、まず既存のプライマリドメインのセカンダリドメインとして、新ドメインを追加する。
-
既存のGWSにログインする(アカウント: user1@first-domain.com)
-
Menu > Account > Domains > Manage domains
-
ドメインを追加する(domain type: Secondary domain)
- second-domain.com
-
“Add domain & start verification”。TXTレコードを設定しドメイン検証する
- インストラクションに従ってDomain Verification(Domain protection)を実施する
- お名前.comの管理画面 > ネームサーバーの設定 > DNS設定/転送設定 で以下を設定する
- ホスト名: @
- TYPE: TXT
- TTL: 36000
- VALUE: GPUからコピーしたgoogle-site-verificationの値
- Continue & Verify domain ownership (5分のwait時間中に反映された)
-
MXレコードを設定しGmailをActivateする
- 以下の手順は、
- Google Workspace で Gmail を使用できるようにする
- お名前.comの管理画面 > ネームサーバーの設定 > DNS設定/転送設定
- Google以外の既存のMXレコードを全て削除する(今回の場合は存在しない)
- 新しいMXレコードを追加
- TYPE: MX
- ホスト名: @(空欄)
- TTL: 1時間(3600)
- VALUE: smtp.google.com
- 優先度(Priority): 1
- お名前ドットコムの管理画面は、画面を進めて何回か「確認」ボタンを押さなければならないので、注意。
- MXレコードを既存のGWSアカウントのサブドメインに追加することもできるが、今回の場合は該当しない
-
Google WorkspaceにGmailの有効化を指示する
- ここで失敗(GmailのMXレコードが見つからず、お名前.comのMXレコードが登録されているとエラー) > 管理画面が"Gmail activation in progress"となって、activate emailボタンが押せなくなる。
-
SPFレコードの設定
- SPFレコードを設定していない場合、Admin Toolbox Dig のChe4ck MXでエラーが出る
SPF must allow Google servers to send mail on behalf of your domain.
- Add your SPF record
- ホスト名: @
- TYPE: TXT
- TTL: 3600
- VALUE: v=spf1 include:_spf.google.com ~all
Noteお名前.comの設定画面のドメイン設定のログインURLは2通りある。
- お名前.comNavi https://www.onamae.com/navi
- レンタルサーバーRSコントロールパネル: https://cp.onamae.ne.jp/
自分のドメインの場合、契約が「レンタルサーバーRSプラン」になっているため、ドメインの変更は、「レンタルサーバーRSコントロールパネル」の方で設定する必要がある。 お名前.com Naviの方にもドメイン名のリンクが存在するが、「レンタルサーバーRSプラン」の場合、Naviでドメイン設定しても、MXレコードやTXTレコードが反映されないので要注意。検索で出てくる手順はお名前.com Naviの方に誘導される。気づかず、サポートに問い合わせてやっと判明した…。
- SPFレコードを設定していない場合、Admin Toolbox Dig のChe4ck MXでエラーが出る
Also, add a new user account(user2@second-domain.com
) to secondary domain. This requires an additional GWS account license. If gmail setting for the secondary domain works, you can send and receive email from the new account(user2@second-domain.com
). ← この時点で別のアカウントにしておいた方がよかったかも(step4 参照)
Step 3: Switch to new primary domain
GWS管理コンソール > アカウント > ドメイン > ドメインの管理 > Change primary domain(プライマリ ドメインを変更)
ここでsecond-domain.com
を選ぶ。48時間ほどかかる場合があるとのことだが、5分ほどで済んだ。
Step 4: Switch users and groups to your new domain
GWS管理コンソール > ディレクトリ > ユーザー でユーザーを選択し、「ユーザー名」を新ドメインのもの(user2@second-domain.com
)に変更
user2@second-domain.com
)に変更しようとすると、変更できない。新ドメインのユーザーはテスト用途でしか使っていないため、新ドメインから一度削除して、旧ドメインのユーザー名を変更する形で再度作成する。すると該当のユーザー(user2@second-domain.com
)を使った新ドメインのGWSのログインが6時間シャットアウトされる。アカウント乗っ取り対策か。6時間後にはログイン用のリンクが復旧する。ログイン用のアカウントは別で活かしておいた方がよかったかも。Step 5: Use or remove the old primary domain
この時点で、旧ドメインのuser1@first-domain.com
がセカンダリドメインのユーザーとして生きておりメール送受信ができる。旧ドメインは数ヶ月後に廃止する予定であるため、移行期間中は現状設定のまま利用する(GWSのアカウント使用料はかかる)
Step 6: Update your Google Workspace settings
- お支払い
- ドメイン エイリアス
- Marketplace アプリ
- ロゴとカスタム URL
今回、該当するのは「お支払い」の情報。
Billing > Subscriptions > Google Workspace Business Starter で、renewal planを「Auto-renew my contract with fewer 」にしておく。その時点で使用中のアカウントのみが課金対象になる(エイリアスアカウントとして登録されたメールアドレスは課金対象外となる?)
(Optional) Share instructions with your users
Gmailやメーラーアプリの設定。
- 署名の設定
- エイリアスアカウントの送信者の登録
を実施。